ブラック企業が多い業界はどこか。

過酷な労働環境や長時間の残業で、心身に異常をきたして不幸にも自殺してしまったというケースが、新聞紙面でも取り上げられる昨今。では、どんな業界にブラック企業が多いのでしょう。また、ブラック企業が少ない業界はあるのでしょうか?

■ブラック企業が多い業界

何をもってブラック企業とするかは議論の分かれるところかもしれませんが、本稿では、転職サイトDODA(デューダ)調べによる、80種の業界の残業時間と年間の休日数の多さを元に考察してみたいと思います。

1位 広告 (49.1時間・49位)

2位 新聞 (40.9時間・40位)

3位 EC/ポータルサイト (36.5時間・15位)

4位 コンビニエンスストア (36.3時間・80位)

5位 建物管理/安全作業 (35.8時間・45位)

6位 コンサルティングファーム/シンクタンク (35.3時間・63位)

7位 印刷関連 (34.7時間・42位)

8位 ディベロッパー (33.2時間・52位)
 
9位 外食/レストラン (32.6時間・79位)

10位 メーカー/ネットワーク機器メーカー (33.0時間・9位)

残業時間とともに年間の休日ランキングを併記したのは、残業が(相対的に)少なくても、年間の休日数も少ない場合があるからです。

たとえば外食関連のレストランは、80業種中2番目に休みが少ないですし、コンビニエンスストアは24時間営業という業態から、一番休みが少なくなっています。ちなみに、2015年の「ブラック企業大賞」には、株式会社セブンイレブンジャパンが選ばれています。

逆に、メーカーやEC、ポータルサイトは、残業もするけど休む時にはちゃんと休む、といったスタンスを採用していることが数字から見て取れます。

■ブラック企業が少ない業界

1位 スポーツ/ヘルス関連施設 (12.3時間・37位)

2位 薬局 (12.4時間・37位)

3位 クレジット/信販 (12.8時間・12位)

4位 病院 (13.2時間・69位)

5位 専門店/小売店(13・8時間・75位)

6位 医療機器メーカー (13.9時間・4位)

7位 ホテル・旅館 (15.0時間・73位)

7位 服飾雑貨メーカー (15・0時間・46位)

9位 士業関連 (15.2時間・50位)

10位 投信/投資顧問 (15.2時間・35位)

医療関係は残業が少ないことが分かりますが、病院の場合は業務の特殊性もあって、年間の休日数がやや少ないないようです。スポーツジムや店舗の場合は、営業時間が決まっているので残業はあまりないようです。

ちなみに一番休日が多くて残業が少ない職種は、「CAE解析」の仕事だそうです。製品を実際に試してみて、設計部門に改善を提案する職種だそうです。

また、一般的に事務職は残業が少ない傾向があるようです。逆に残業の多い職種は、映像関連や、編集職などのクリエイティブなものが多い傾向が見られます。

■ブラック企業大賞

2012年に弁護士や大学教授、作家などが立ち上げた「ブラック企業大賞企画委員会」によって、従業員に対するひどい待遇などの問題企業が選定されています。

2012年には東京電力が大賞に選ばれていますが、これは東北大震災の時に、福島第一原発がメルトダウンした事件に際して、従業員に被爆作業をさせたことが要因となっています。

2013年はワタミフードサービスが選ばれています。月に141時間という異常な残業をさせられた入社2ヶ月目の若い女性が自殺に追い込まれた痛ましい事件は記憶に新しいことと思います。

2014年の大賞は株式会社ヤマダ電機。2013年の9月の時点で、全国607店舗の従業員のうち1819人が、残業40時間を越え、さらに46人の店長が厚労省の定めた過労死ラインを超えるという劣悪な労働環境が指摘されました。

最後に

楽して稼げる方法はないとは言え、あまりにもひどい労働環境で自身を損ねたくはないですよね。やりがいと健康を天秤にかけて、あなたに合った業種や職種が見つかることを祈っております。

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